ブドウ棚の向こうに、黄色い花が見えて来ました。築山の南だもので、余り見ない方だもので、気がつくのが遅かった様です。山吹です。こんなにもシッカリ、しかもたくさん咲いて、今まで気付かずに来たのが不思議です。目下満開状態と思われますが、不謹慎にも、コレだけの黄金が有ればと思ったもので、冒頭句となりました。と言いつつも、本物の黄金なんて、博物館のガラスケースでしか見たことが無いのですがね!明日の心でーす。
山吹の八重雄しべ無く増す黄色
聞くところによると、山吹の八重には雄しべがなくて、実を結ばないけれど、一重の山吹には雄蕊があるので実ができるらしいですね!
山吹と言えば、あの大田道灌の「みのひとつだに」が有名だモノで、実が出来ないものと決め付けて居ました。マア一重の山吹は滅多に見掛けなくて、八重咲ばかりですから、そう思うのも当然かもしれませんが、八重とは一種の突然変異ですから豪華には、なっても実が出来ないのだそうです。
成る程、そう言われて見れば、山茶花の八重咲きは実ができませんし、八重桜にもサクランボみたいなものは有りませんよね!フムフム成る程ねえ!とは思うけれど、生物学は苦手だから、そっちを考えるよりも、高校時代1クラス50人中10人しか男子がいないクラスで3年間を過ごし、華やか、艶やかな女子達に囲まれて居ながら、実を結ばない恋心を抱きつつ過ごした日々を思いだすのです。ウンウン、八重咲クラスだったんだよねえ!明日の心でーす。
母スマホ子がポーズ取る桜かな
昨日いやもう一昨日ですか、日曜日です。直ぐ近くの桜堤公園に、桜見物に出かけたのです。ポカポカいい天気で、桜も見頃のほぼ満開、嬉しくなる様な花見ですよね!
10時を過ぎてからの思いつきで、出掛けたものですから、途中のコンビニでサンドイッチや助六を買って、ビニルシート持参です。11時過ぎまで、あちこちの桜を眺めて、少し疲れたので、シッカリ咲いている桜の木の下にシートを広げて、お弁当を食べる事にしました。
咲いた桜の蔭がちょうどいい涼しさだと思える気温だったので、その後もそこを動かず、ボンヤリ辺りを眺めて居ました。すると3つか4つくらいの子どもさんを連れたお母さんが直ぐ横を通り掛かったのですが、気に入った風景だったと見えて、スマホで写真を撮り始めて、子どもさんにアレコレポーズを取る様に注文をつけているのです。
あゝ私にもあんな頃があったよなあって思うと共に、子どもさんの仕草の可愛さに、しばし眺めて、微笑んだのでありました。でもって、素直に冒頭句です。明日の心でーす。
仰ぎ見る桜や人生日和かな
もう何年になるのでしょう!故郷に帰って来てからは、花見といえば、ここ、藍住の桜堤公園ですね。我が家の東を旧吉野川が流れていて、そこから1キロ程の上流でしょうか?
村の子どもたちと、東の旧吉野川で泳いでいた頃には、そんな公園が有るとは知らなかったですから、私が大阪暮らしをしている間に、上流に公園ができて、桜並木が植えられ、大木になったと言う事かも知れません。
マアそれはともかく、毎年必ずその公園の桜を眺めるのですが、ちょいと早過ぎたり、冷たい風の吹いてる事も有りました。ならばチョッと遅く行こうとしたら、雨風で少し散らされた年もありましたよね!そんな、こんなを思いつつ、今年も昨日の日曜日、桜見物に出かけたら、気温が上がって、ポカポカ陽気、花も満開でタイミングとしては最高の花見となりました。でもって、この桜堤の桜を見ながらの我が人生を思ったので、冒頭句となりました。明日の心でーす。
我が庭の開花宣言3分咲き
冷たい3月でしたよね。もっと早く咲くはずの桜の開花宣言が、各地方で為されたのは、やっと3月が終わる頃でしたね!
4月に入って温かくはなったものの、雨や曇りの日が多くて、チョッと桜の事を忘れて居ました。それでも昨日辺りから、各地の公園で満開のニュースが流れて、各地の見物客の様子が報道されているので、我が家の桜は、いかがなものかって、見てみたのです。
おやおや、あんなに蕾固しだったソメイヨシノが、咲いているではありませんか!家の前にある枝垂れ桜が咲いたのは、見ていたのですが、ソメイヨシノは、家の裏側にあるので、全く見てませんでした。なので、我が家の開花宣言は無かったのです。ハイハイ遅くなってしまったけれど、今日が我が家のソメイヨシノの開花宣言。と言っても、もう3分咲き、5分咲きではあるのですがね。そうです。そんなところが冒頭句となりました。明日の心でーす。
春なれや白衣眩しき遍路かな
4月に入って、随分温かくなりました。3月が冷た過ぎたのかも知れないけれど、やっとお遍路の姿を見掛ける様になって来ました。ハイハイ1番霊山寺から、2番の極楽寺に向かう道ですが、地図を見ながら、道を確かめるお遍路さんが居ます。
今ちょうど、歩き遍路を始めたばかりなんでしょうね!さっき買ったばかりの白衣でしょうか?太陽の光を受けて輝いてます。何だか眩しく思いますが、白衣の白が眩しいだけでは無くて、壮大な四国88ヶ所に歩いて、挑もうとする心が輝いて見えるのかも知れません。
ザッと1200キロ、山もあれば川もあるし、峠もあれば海沿いの道もある。お大師様との同行2人と言えども、ひとり黙々と歩く道。自ら歩いた5年前を思って、心からのエールを送ったのでした。明日の心でーす。